「基本の原価管理術」(18の術)「原価管理術」で儲けを増やそう

2018.06.16

18の術:「原価管理術」で儲けを増やそう
 
何のために原価管理をやるのかと問われれば、10人が10人、「儲けを上げるため」と答えるのではないでしょうか。
そこまで分かっているのに、満足のいく儲けが出ていない会社が多いのは、どうしてでしょう。
簡単なことです。単なるスローガンと社長の“気合”で終わっているからです。
成果に結びつく具体的な戦略・戦術がないのです。
まるで、選挙の時の万年野党の遠吠えのようなものです(ちょっと言い過ぎですが・・)。
 
この「基本の原価管理術」というシリーズは、儲けるための原価管理の基礎(考え方)を学ぶために編集したものですが、「管理術」とあるように戦術本(基礎本に過ぎませんが)です。
ここに書かれたことを理解し、忠実に実行するだけでも儲けは増えます。
つまり、「やるべきことをやっていないから、また、やらせていないから、利益が上がらないのです」
 
重要なのは、上述の後段「・・やらせていない」にあります。
そこそこ満足できる給料が出ている限り、社員の多くは、それ以上の働きをしようという気持ちが湧きません。それより「楽をすること」を優先します。面倒な管理業務などは手抜きしたいのが人情です。
もちろん、給料とは別に高い上昇志向を持つ者は、その志向を満足させることを目指して頑張るでしょうが、残念ながら少数派でしょう。
 
社員に「やらせない」優しい経営者や管理者の会社は、残念ながら利益は増えないでしょう。
「やらなければ、給料を下げる」と宣言するのは当然なのです。 企業にとってトップの指令は絶対です。まずは、そうした絶対権限を行使して、組織に“カツ”を入れてください。
 
次にやるべきは、本冊子で述べている管理術を自社に合わせてカスタマイズすることです。
かつ、出来れば、この原価管理術に適合するソフトウェアを使い、早く、合理的に工事別原価を把握していくことです。 それだけで、確実に利益は上がります。
 
ただし、本シリーズには、営業戦略・戦術のことは書かれていません。いくらシビアに原価を管理したとしても、売上が上がらなければ利益も出ません(当然です!)。
それは、弊社が提供する別のシリーズで学んでいただきたいと思います。機会があれば、それも公開していきたいと考えています。