「基本の原価管理術」(19の術)“術”というからには

2018.06.23

19の術:“術”というからには
 
「術」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。 忍術、柔術、航海術?
常人には“魔法のように見える”が、合理的な説明がつく具体的な手法とでも言いましょうか。
「原価管理術」も同様の手法と考えてください。つまり、「原価を管理する上で、最も合理的な方法」ということです。
 
実は、この合理的な方法を身に付けることは簡単なことであり、ここまで本シリーズで説明してきたことを実践するだけで身に付くのです。
しかし、その実践を阻害する要因が、あなたの会社の中に山のようにあるのです。
そして、その最大の要因は、あなたの会社のみなさんが「人間」であることなのです。
 
それを聞いてお怒りになるかもしれませんね。「バカにするな」とです。
でも、考えてみてください。
社員の全てがロボットであるなら、一番合理的な方法をプログラミングしてスイッチオンでいいはずです。
荒唐無稽な話と思わないでください。本シリーズを読むだけで合理的な原価管理の仕組みは作れますが、その実践を阻害するのは人間心理だと言いたいのです。
そんなこと、みんな分かっているのです。
楽で責任もない仕事で高収入を得たいとか、褒められたいが失敗は隠したいとか、脚光は浴びたいが「出る杭となって打たれるのはごめん」とか・・。こうした様々な“非合理的な”感情が渦巻くのが普通の人間です。
でも、こうした感情があるから人間なので、感情に封印はできません。
 
しからば、どうやるか。
最も有効な方法は「洗脳」です。
宗教はその最たる方法ですが、巷で「○○教」と名前が付いている経営手法は、ほとんどが、こうした洗脳手法です。
この方法が悪いと言っているわけではありません。精神に害がなく、結果が出ているならば、それでも良いということです。
 
他に有効な方法は、物理的に計算できる「科学的手法」です。
ただし、計算に人間的な思惑や経験値が入り込んでいる手法は要注意です。
かつ、計算に使われている計算式が数学的に認められているものでなくてはなりません。
「術」とは、そうした合理的、科学的なものなのです。呪文を唱えてパッと姿が消えるものではないのです。
本シリーズの“術”は、そうした科学的手法だとご理解ください。