「基本の原価管理術」(8の術)原価管理は利益を産み出す装置
2018.03.31
企業はミキサーのような「装置」と言えます。
受注金額に資材や労力や諸々の経費をこの装置に入れてかき回し、出てくるものが「利益」という成果です。
入れた材料を上回る“美味しい”成果が出てくれば、この装置は「良い装置」と言えますが、
入れた材料を上回る“美味しい”成果が出てくれば、この装置は「良い装置」と言えますが、
“まずい”と「悪い装置」となります。
つまり、(投入する原価+経費)<(受注金額)の装置
となれば良いわけですが、こんなレベルのことが出来ても、“小学生レベル”の管理ですね。
では、“中学生レベル”とは、どんな管理でしょうか。
最低でも、材料費、労務費、外注費、経費の4要素に分けて管理することです。
この4要素管理は、建設財務で法的に義務付けられている管理です。
まさに「義務教育」レベルということですね。
このように原価を4要素に分けることは「建設会社の法的義務」なので、建設会社ならば必ず行っているはずですが、形だけの財務管理レベルに留まっている会社が結構多いのが現実です。
言い方は悪いですが、それでは「中学校卒業」止まりなのです。
言い方は悪いですが、それでは「中学校卒業」止まりなのです。
では、“高校生レベル”は、どんな管理となるのでしょうか。
「義務」ではないが、一歩進化させた原価管理ということになります。
一歩進化とは、4要素に「機械費」と「資機材費」などを加えた6要素管理を行うことです。
発生のメカニズムが違う原価を一緒にして管理するということでは、原価の分析に正確さを欠きます。
それでは原価分析を有効なコストダウンに結びつけることが難しくなります。
もちろん6要素管理だけでは不足です。
「義務」ではないが、一歩進化させた原価管理ということになります。
一歩進化とは、4要素に「機械費」と「資機材費」などを加えた6要素管理を行うことです。
発生のメカニズムが違う原価を一緒にして管理するということでは、原価の分析に正確さを欠きます。
それでは原価分析を有効なコストダウンに結びつけることが難しくなります。
もちろん6要素管理だけでは不足です。
分析したい内容に必要なレベルまで原価を細かく把握する必要があります。
つまり「階層管理」です。
高校生では、このくらいは出来るようになって欲しいものです。
つまり「階層管理」です。
高校生では、このくらいは出来るようになって欲しいものです。
さて、“大学生レベル”の管理ですが、原価の分析結果をコストダウンにまで発展させていくことと言えます。
そのためには、事前の予測である「実行予算」の作成は必須です。
ここまで出来てようやく「コストダウン」という実を取れるようになるということですが、その前の“高校生レベル”までの過程を一つずつ着実にクリアするという基礎固めが大事なことは言うまでもありません。
コストダウンとは「失われようとしている利益を取り戻す原価管理」といえます。
大学生なら出来て当たり前と思ってください。