「基本の原価管理術」(9の術)原価管理は難しい!
2018.04.07
ここで、前章(8の術)の学校のレベルを思い出してください。
事前に原価の予測を立て、発生する原価をタイムリーに、かつ厳密に捉えて分析に掛け、その結果をコストダウンにまで発展していければ「大学生レベル」だと言いました。
「難しい!」と思われますか?
そうですね、簡単なことではありませんね。
しかし、建設会社の存続は個別工事から生み出す利益の積み重ねにかかっています。
極論すれば、全ての工事から利益を出していかなければならないのです。
「この工事で赤字が出ても、こっちの工事で黒字を出せば・・」などと考えている会社は早晩行き詰まります。
社員のみなさんには「大学生レベル」になっていただかねばなりません。
しかし、建設会社の存続は個別工事から生み出す利益の積み重ねにかかっています。
極論すれば、全ての工事から利益を出していかなければならないのです。
「この工事で赤字が出ても、こっちの工事で黒字を出せば・・」などと考えている会社は早晩行き詰まります。
社員のみなさんには「大学生レベル」になっていただかねばなりません。
多くの倒産事例を分析して得た結論ですが、赤字が3期連続すると高い確率で企業は倒産します。
しかし、赤字が1期であれば、たとえ大きな赤字でも、直ちに会社の構造を変え、利益を出せる管理手法を取り入れ、3年内に利益が出るようにすれば倒産はしません。
では、赤字が2期以上続いた場合は、ダメなのでしょうか。
「ダメ」とは言いませんが、次の理屈で難しくなるのです。
2期連続の赤字だと立て直すのに6年かかり、3期連続だと9年かかることになります。
では、赤字が2期以上続いた場合は、ダメなのでしょうか。
「ダメ」とは言いませんが、次の理屈で難しくなるのです。
2期連続の赤字だと立て直すのに6年かかり、3期連続だと9年かかることになります。
6年はなんとか耐えられても、9年はとても無理です。
経営者が心理的に持たなくなるのです。
これが「3期連続赤字の会社は倒れる」理屈です。
これが「3期連続赤字の会社は倒れる」理屈です。
最悪でも赤字は2期で止める必要があるのです。
赤字を止める構造とは、「個別工事で利益を出せる構造」に他なりません。
しかし、その構造は、厳格な原価管理を行わない限り、得られません。
簡単そうですが、「厳格な」というところが引っかかりますね。
極端なことを言えば「全ての費用を“最大漏らさず”工事ごとに分けて把握する」ということです。
赤字を止める構造とは、「個別工事で利益を出せる構造」に他なりません。
しかし、その構造は、厳格な原価管理を行わない限り、得られません。
簡単そうですが、「厳格な」というところが引っかかりますね。
極端なことを言えば「全ての費用を“最大漏らさず”工事ごとに分けて把握する」ということです。
しかし、工事毎に分けられない費用、分けにくい費用が必ず発生しますし、自社内だけでなく社外の取引先まで巻き込んだ管理の仕組みを作らなくてはなりません。
どうですか、ここまでくると「原価管理は難しい!」に、なりませんか?
そうです、原価管理は難しいのです。
甘くみてはいけません。
甘くみてはいけません。