プロローグ

2011.12.01

悲観論一色の日本経済だが、歴史認識と同様に、どうも戦後日本人は「自虐論」が大好きになってしまったようである。
自虐が大好きな人間ばかりが元気に(と言うのも変だが)、悲観論をTVで新聞で語る。
連日聞かされる国民は「そうか、そんなに日本はダメなんだ」と落ち込み、買い物を我慢し、遊びも我慢し、ひたすら我慢の日を過ごす。

それなのに、税金は上がる、年金は下がる、若者の就職難は続く。
肝心の政府は、「債務残高が膨れ上がり国家は破産寸前だ。増税を受け入れろ」と脅すのみ。
民主党には「増税なき財務再建は出来る!」と大見栄を切って政権を担ったのではないのかと、文句を言いたくなるが、どこの誰に言ったらよいのやら・・・
これでは「元気出せ」と言う方が無理と言えますな。

しかし、こんな悲観論者たちに踊らされてはいかんのです。
日本はそんなに悪い国ではないのだ。
働かずに遊び呆けて過去の財産を食いつぶしつつあるEUとは違うのだ。
日本には、勤勉に働いて積み上げた資産がまだあるのだ。
その現れこそ、この異常な円高の正体なのだ。他にも幾らでも希望の種はある。
自虐論に負けない日本復活の予兆と処方箋を、評論家とは違う企業経営の目線で連載する。

ついでに、歴史認識における自虐史観について、エピソードの形で検証していきたい。
12月後半から連載を開始します。ぜひお読みください。