建設産業への提言 2011 「今を生きる」

2011.01.05

市場は生き物と言われますが、その実態は消費者です。
どんな商売であれ、最後は最終消費者のところに行き着きます。
だから、消費者のことを考えない商売は成立しないのです。
「そんなこと考えなくても、ウチは商売出来ているよ」と言われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、そんな方の商売が成り立っているのは、最終消費者のもとに行くまでの間に誰かがいて、「考えている」のです。
その恩恵にあずかっているのです。

それはそれで楽なのですが、その「橋渡しの商売」で経費やマージンが取られます。
そして、その費用は消費者が払っているわけです。
でも、これまで、消費者には、その構図がよく見えていませんでした。

その構図が、インターネットの発達により崩れようとしています。
橋渡しの商売を省いて、製造と販売を直結させたほうが価格が安くなるので、それは当然の結果です。
「ダイレクト」、これが、これからの第一のキーワードです。

一方で、間に立っている人や企業の数が多いほど、危険(リスク)は分散されます。
つまり、安全な商売が出来るわけです。直結となると、全リスクを1社(あるいは1人)が負わなくてはなりません。
間に立つ人や企業は、一概に有害とはいえないのです。
「リスク管理」、これが第二のキーワードです。

建設産業の衰退が言われていますが、人々の暮らしや経済活動を支える建設市場が消えることはありません。
旧来の市場が新たな市場に変わっていく時代に突入しただけなのです。
しかし、それは同時に、旧来の企業の淘汰を意味します。その淘汰が進まないことが弊害をもたらしているのです。
産業の魅力を損なっているのです。

企業が消えることだけが淘汰ではありません。
古い企業でも、脱皮を繰り返すことで、常に新しい企業に生まれ変われます。
その方法は無限にあります。
HAL-SYSTEMは、その変身(metamorphosis=メタモルフォーゼ)を支援します。