「基本の原価管理術」のコーナーを開設します

2018.01.31

 
 
 
「基本の原価管理術」のコーナーを開設します。
 
◇はじめに
世の中には才覚一つで大儲けする者もいれば、運に恵まれ大金を掴む者もいます。
同様に、世の中にはアイディア一つで大儲けする会社もあれば、運に恵まれ急成長する会社もあります。
どれも羨ましい限りですが、そんな奇跡を待つわけにはいきません。
やはり、当たり前の道を実直に進むこと以外にないと思い、このコーナーを開始します。
 
昔から建設産業の原価管理は「どんぶり勘定」と揶揄されてきました。
どうしてでしょうか?
また、建設会社には法律で工事単位の原価把握が義務付けられています。
どうしてでしょうか?
疑問に思ったことはありませんか?
 
そうしないと、適切な課税額の把握が出来ないということが理由です。
それなのに、一般企業向けの財務ソフトを使い、体裁だけ「建設財務」風に管理している会社があります。
本コーナーをお読みの方の会社はそんなことは無いと思いますが、今でも結構見かけることがあります。
だから、税務当局から「叩けばいくらでも税金を取れる業界」と陰口を言われてきたのです。
悔しい話ですが、怒るより、法律が求める“当たり前の道”を進むべきです。
 
建設会社にとっての“当たり前の道”の一つが工事毎の「原価管理」です。
工事原価の管理強化は、確実に強い建設会社になることにつながります。
そのための一里塚にと、本コーナーを書き下ろします。
 
本コーナーは、建設会社に入ったばかりの新入社員および経験がまだ浅い社員向けに書いたものですが、それなりの経験を積んだ方々にも役立つことと思います。
 
1章/1枚で構成される、このコーナーが「原価管理能力の高い建設会社」を作ることの一助になれば幸いです。