第1回:うさぎと亀

2008.01.07

 
 
 
さて、最初は軽い準備運動からだ。
うさぎと亀が「駆け比べ」をした御伽噺を知らない人はいないであろう。
その結果もみんなが知っている。
圧倒的な差でうさぎが勝つと思いきや、結果は亀の大逆転勝利。
その理由は、これまたみんなが知っている。
大差を付けて油断したうさぎが居眠りをしている間に亀に抜かれたという、全く間抜けなオチである。

では、この御伽噺は一体、何を教えているのであろうか。
以下の答えが返ってくるであろう。

「油断大敵と言う事さ」
「亀のようにのろまでも、一生懸命頑張り続ければ、勝機が訪れることもある、という教えさ」

だいたい、この2つに集約されるだろう。

さて、ここからが本道場の道場たる所以である。
ほとんど全ての人が、上記の答えのところで思考を止めてしまっている。
せいぜい、「オレは、うさぎのように油断はしないぞ」とか、
「私は、亀のように地道に頑張るぞ」で終わりであろう。

「渇(か~つ)! だから、あなたはダメなのだ。思考を止めるな!」

いつでも、どんな時にも、思考を止めずに必死に考えてみよ。
次のような疑問が湧かないか?

「なぜ、亀はこのような無謀な戦いを受けてしまったのであろうか?」
「たまたま、うさぎが寝てしまったから勝てたが、そうでなかったら、亀が勝つチャンスは限りなくゼロである。私だったら、絶対受けないよ」

そうなのだ。亀にとって、これはとてつもなく無謀な競争だったのである。
始めから「うさぎは必ず寝る」なんて期待はしていなかったはずだから。

実は、このヒントは歌の歌詞にある。
思い出してみよ(なんなら歌ってみるとよい)。

♪もしもし亀よ亀さんよ。世界のうちでお前ほど歩みののろい者は無い・・♪

つまり、うさぎは亀を徹底的にバカにして、亀を挑発しているのである。
亀は、その挑発に乗って、

♪なんと仰るうさぎさん、そんならおまえとかけくらべ・・♪

となってしまったのである。

つまり、亀はうさぎの挑発に「カッ」となって、つい無謀な競争を言い出してしまったのである。

「短気でバカな亀のお話」となるところでしたが、相手のちょんぼに救われて、「油断したバカなうさぎのお話」に変わってしまったのである。

本当は「挑発に乗って無謀なことはするべきで無い」という教えだったのではないか、と考えたくなってしまうのである。

ところで、次のように話を変えたらどうであろうか。

◇亀は、うさぎにこう言った。
「向こうの島まで二人で競泳しないか。君が勝ったら『君は早い』と認めよう」
うっかり者のうさぎは亀の挑発に乗って、
「よ~し、よ~いドン」と海に飛び込んでしまいました。
うさぎはどうなったかって、まあ、想像してください。

つまり、競争は自分の得意な種目ですべきであり、どんなに挑発されても不得意種目での勝負は避けるべき、ということである。
これがビジネス流思考法なのである!!

<引用元>
本文は、福岡の”(有)ぎえもん”の辻社長が運営されている「メール情報」というメルマガの中にあった「亀はウサギに勝てないか?」から引用・アレンジいたしました。
”(有)ぎえもん”のHPは以下のとおりです。ご興味のある方は下記を。
http://www.giemon.co.jp